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漢方相談実績紹介
高血圧と肝臓障害

K子さん(48歳)は専業主婦。漢方薬で血圧を下げたいと相談に来られました。

同じ症状でも、漢方薬はその人の コンディションによって違ってきます。 非常にイライラしていて、 落ち着きのない様子です。 以前、病院で降圧剤を処方されたが、副作用で発湿がでてしまい、今は飲むのをやめているとのこと。 また、検査の結果、高脂血症、肝機能障害もわかっています。 学生時代はバレー部員だったK子さんは今でもスラッとしていて肥満が原因だとは思われません。 肝臓は“怒リンボ”、 ストレスがたまるとすぐ、 ムカッ腹をたてます(怒傷肝) 原因なくイライラしている人はありません。 K子さんの場合、寝たきりのお母様の介護が原因のようでした。

漢方(中医学)では、肝臓が感情をコントロールしていると考えています。 ストレスが肝の働きを障害し、また障害を受けた肝は感情をコントロールできなくなり、イライラは募っていくばかり。 僕には「寝たきりのお母様」をどうすることもできませんが、肝の感情コントロール能力を修復することは、できます。 これでイライラも軽減されるでしょう。 イラつくと血圧の上がるメカニズム中医風 貧血の人に 、鶏のレバーを勧めるように、レバー、肝には豊富な血液が貯えられています。 しかし、ストレスなどのダメージが肝にくると、 血液はだんだんとすり減っていきます。 血液などの体液には、身体のほてりを涼ます働きがあるのですが、少なくなってくれば十分に涼ますことができません 。よって、肝のほてりは抑まらず、また熱のため体液はもっと減り続けます。結果、ほてりはやがて身体の中から燃え上がる火となり、カーッと血圧をあげ始めるのです。このタイプはイライラすると、火のため顔が赤くなり、目まで充血、大爆発します。 では、どうしましょう? まず、肝のコンディションの立て直しを図ります。

K子さんの場合は、 肝の感情コントロール能力の修復 肝の血液を増やしていく。 この二つを中心に考えました。 実はこの二つの問題をひとりで解決してくれる処方があります。それは、「加味逍遥散(カミショウヨウサン)」です。処方中の柴胡(サイコ)には(1)の働きがすぐれているし、また当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)には(2)の働きがあります。牡丹皮(ボタンピ)、山梔子(サンシシ)には、ほてり、のぼせを取り去る働きがあります。 肝機能の数値(GOT、GPT) コレステロールの改善に「茵陳蒿」(インチンコウ) 大まかな方針は決まりました。

ここで、K子さんの舌をみせてもらいます。舌の形を見比べた人など、あまりいないと思いますが、実は舌の形は人さまざま、その人の内臓のコンディションによって変わってくるんですよ。 K子さんの舌はボデッと大きく、黄色い苔のようなものが、ネトッとついています。こういう舌は、酒飲みに多いのですが、身体のなかの水分が汗やオシッコでうまく出てくれず“淀ん”でしまったときの舌なのです。この淀みのことを「湿熱」といいます。これが肝のあたりにできてしまうと、肝機能の数値は悪くなります。コレステロール、中性脂肪というものも「湿熱」で考えていくことができます。つまり血液中の“淀み”ですね。 K子さんは、お酒は飲みませんでしたが、やはりイライラが原因で身体のなかを走るエネルギーの流れが阻害されてしまったのでしょう。結果、水分の流れもおかしくなり“淀ん”でしまったのです。オシッコの出もやはり、よくないとのことでした。 茵陳蒿には、肝のまわりについてしまった「湿熱」を拭き去る働きがあります。実験でも、GOT、GPTの改善に効果があることがわかっていますので、K子さんには加味逍遥散と茵陳蒿湯を一緒に飲んでもらうことにしました。 まず、オシッコが気持ちよくでるようになりました。

身体のバランス全体を考えていく漢方では予期しなかった、いいことがでてくることがあります。それからイライラしなくなりました。僕は心の中で「グーッ」と叫びながら、再び続けて飲んでもらうこととしました。 血圧は安定。舌のネトッとした苔も消え、口がネバネバするイヤな感じもなくなったとのこと。多分、「湿熱」が取れたのだと思います。次の検査の日が楽しみです。 肝機能の数値もダウン、血圧安定。 イライラなし。おめでとう。

今、K子さんには、加味逍遥散と茵陳蒿湯もいりません。現在は来るべき更年期に向け、老化防止の処方を服用してもらっています。

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